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Schali's Tagebuch

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2006年 09月 30日

エーバーハート・トルムラー研究所訪問

【しゃりまま記】
一晩明けて、大荷物でエアフトシュタットを後にして、ケルンを抜けてさらに電車で1時間。
目指すは、ヴイッセン。人口1万人の小さい街。
このヴィッセンから車で15分くらいのところにエーバーハート・トルムラー研究所訪問があるのです。



・・・いざ、WOLFSWINKELへ。
WOLFSWINKELとは、英語にするとWOLF's CORNER。
狼がいたのでしょうね、その昔。
今では、狼はいないけれど、トルムラー研究所がここに立つずっと前からここの地名は狼の名に由来していたそうです。

エーバーハート・トルムラーはイヌ科の動物の比較行動学を行った人で、1979年にWOLFSWINKELで研究所を設立。
ご本人は1991年に亡くなっているのですが、奥様のエリカさんがご健在。お会いすることができました。
電話でやり取りをしていたのがエリカさんだったと、この日になって初めて分かり、大変恐縮しました。

当初の予定は変更になって、13時過ぎに車でヴィッセンのホテルまで車で迎えに来てくれたのは、
イヌ達の研究を行っている生物学者のロースさん。この後、4時間弱に渡って案内をしてくれました。
研究所は1万2千㎡の敷地にある8箇所の囲い地からなり、それぞれに暮らしているのは:
1)ジャッカル
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2)ディンゴ(オーストラリアの山地ディンゴ)
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・・・近所の牧場で死んだ子牛をもらいうけてイヌ達の食餌にしているそうです。
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3)ディンゴ(オーストラリアのステップディンゴ)
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4)トルコ・イランのストリートドッグ
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5)パリア犬
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6)タヌキ
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・・・白いタヌキ!
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7)サイトハウンドMIX「鼻長」

囲い地のひとつは、今は空いているとのことでした。
囲い地以外に、エリカさんの飼っている犬が13匹。ロバが2頭。

興味深かったのは、ディンゴ同士のコミュニケーション。
時間が許せば1日中でも張り付いて見ていたい気分でした。
ディンゴの囲い地に入ると、触れるほどすぐ近くまで来るのにも驚き。
もちろん、人を見慣れてはいるものの、飼い慣らされているわけではありません。

それから、白いタヌキ。初めて見ました。というか、ドイツにタヌキがいること自体、知りませんでした。
白いタヌキはアルビノではないそうです。確かに鼻も真っ黒。
普通の色のタヌキよりも好奇心が強いのか、近くまでやって来ました。

いつもは写真派のわたしですが、今日ばかりは、イヌ達の様子が興味深く、カメラよりもビデオで記録する方を優先。
あとでゆっくりビデオを見直すのが楽しみです。

毎年9月にヴィッセンでトルムラー研究所主催のセミナーが開催されることもわかりました。
いつか参加してみたいですね。また行きたい場所が増えてしまいました。
もちろん、ディンゴやパリア犬の行動は、家庭犬の行動に直接当てはまるものばかりではありませんが、
それでも、そこから学べることも多くあるように思い、時間が足りないのが非常に残念でした。
今度行くときは十分時間を取って行きたいものです。

さて、つかの間の犬三昧も、いよいよ明日で終わり。
明日は午前中にヴィッセンからフランクフルトに移動して、午後は犬の写真・ビデオを撮る予定。

by schaliblog | 2006-09-30 23:50 | ライフワーク:犬のしつけ


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